鈴木伸二
すずき しんじ
Suzuki Shinji
1990年11月3日生れ

北海道江別市出身
岩田一八段門下。2008年4月1日入段。2010年1月1日二段(賞金ランクで昇段)。2011年1月1日三段(賞金ランクで昇段)。2013年9月20日四段(勝ち数=50勝昇段)。2015年1月1日五段(賞金ランクで昇段)。2016年?月?日六段(勝ち数=90勝昇段)。2017年2月1日七段(賞金ランクで昇段)。
2012年12月31日現在通算成績=78勝47敗
2013年22歳??勝??敗通算???勝??敗
2012年21歳23勝10敗通算78勝47敗
2011年20歳12勝13敗通算55勝37敗2011年1月1日三段(賞金ランクで昇段)
2010年19歳21勝10敗通算43勝24敗2010年1月1日二段(賞金ランクで昇段)
2009年18歳13勝10敗通算22勝14敗
2008年17歳9勝4敗通算9勝4敗
棋風:
揮毫:
タイトル獲得数:2個(うち世界タイトル:0個)
対局日棋戦名年齢コメント
2014年3月(第1回)千里杯戦優勝23歳公式戦
2012年11月(第7回)広島アルミ杯若鯉戦優勝22歳昨年から公式戦
2011年7月(第8期)中野杯優勝21歳非公式戦
日本棋院の情報 写真(17歳)
【2013年12月2−5日 朝日新聞囲碁欄「若手熱血譜」(松浦孝仁)より】
身長182センチは碁界トップクラス。話を聞くために駅で待ち合わせたが、人混みの中、頭一つ分ほど完全に抜けていた。本業でも同世代で頭一つ抜けていると書きたいが、そうはいかない。井山裕太名人より一つ下、1990年生まれの23歳。実績と言えば昨年の広島アルミ杯若鯉戦優勝と、3年前の本因坊戦でリーグ入りにあと1勝まで迫ったことくらい。周囲の評価からすると、まだまだ満足できない。棋士の名産地、北海道出身。先輩には旭川市の小林光一、山下敬吾、岩見沢市の依田紀基と、3人の元名人がいる。江別市の鈴木は依田の華麗な捨て石作戦に憧れるとか。鈴木は9月20日付で四段になった。
鈴木の自己分析が面白い。性格は楽観派で碁はかなりの悲観派。だから対局中は「自信ありそうなふりをして打っています」と言う。本心なのか冗談なのか。碁の感想を聞いているうちに、古いタイプの碁打ちではないかと感じ始めた。実際の手の評価よりも、気持ちよく打てたことに充足感を覚える。これは勝利第一主義者には考えられないはず。ひと昔前の棋士には、碁は勝敗を争うだけでなく、互いの芸を表現し合うものだとの意識が強くあったと思う。ちょっと似ていないだろうか。鈴木「意に沿わない手を打ってしまうと、実際はいい勝負でも悲観してしまいます。内容が良くないと、勝ってもあまり…」
一人暮らしの鈴木の部屋にはテレビがない。師匠の岩田一・九段宅での内弟子生活を卒業してもうすぐ2年になる。その間、一度たりともテレビを置こうとは思わなかった。鈴木「怠けるのはわかっていますから。ニュースはパソコンでチェックしています」碁を始めたのはアニメ「ヒカルの碁」がきっかけ。両親は碁を知らないが、祖父が愛用していた碁盤をみつけてさらに引きつけられた。棋士を目指すために北海道からの上京を決心したのは中学2年生の時。大好きだった中学校を離れることが一番つらかった。いま思い出しても胸がキュンとなるらしい。