- 日時: 2006/05/14 20:00
- 名前: 囲碁データベース <igoigo@jcom.home.ne.jp>
- 【2002年2月22日 中国・北京青年報】
2月21日、中国囲碁協会は特定の国際棋戦ですばらしい成績を収めた者は奨励的な意味合いから昇段させると規定した暫定規定を公布した。具体的な内容は以下の通り。
・世界プロ囲碁選手権戦(アジア杯を含む)で優勝した者は、いかなる段位であってもすべて九段に昇段させる。 ・世界プロ囲碁選手権戦(アジア杯を含む)で2度準優勝した者は、いかなる段位であってもすべて九段に昇段させる。 ・中韓新人王戦など二国間の対抗戦で勝った者は、すべて七段に昇段させる。 ・世界女流プロ選手権戦で優勝した者は通常棋戦の場合はすべて六段に昇段させ、早碁戦の場合は五段に昇段させる。2度準優勝した者は優勝者と同様の扱いとする。
去年の中韓新人王戦で優勝した古力と貴陽の囲碁節の際に行われた貴陽国際女流招待戦で優勝した徐瑩は、この規定の受益者第一陣となり、古力五段は七段に徐瑩三段は五段に昇段することになった。国内の最優の女流棋士である徐瑩は1987年に三段に昇段して以来、段位は変わっていなかった。昨日(2月21日)、このニュースを聞いた徐瑩は「私はこのように改革することは良いことだと思います。私は1995年以降昇段戦に参加していない。私が昇段戦に出ていないここ数年の間に、年少棋士のレベルは著しく上昇して、昇段は更に難しくなり、私は昇段の望みを捨てていた。私は段位だけで棋士のレベルを判断するのは公平ではないと感じていた。私は段位戦は駄目だったが、その他の棋戦はまあまあの成績だったから」と喜んだ。 段位制度は古い制度のため、ここ数年の段位戦に参加する高段棋士はどんどん減り、一方、段位が停滞している若くない棋士が段位戦に参加するため、力不足の感じが否めず、段位戦改革の声はどんどん高まっていた。こんなことから段位制度全体についての根本的な改革案を作り出す前に公布された暫定規定は、段位制度改革の内容の一部と言えそうだ。
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