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中国棋院
日時: 2006/09/16 09:37
名前: 囲碁全般   <igoigo@jcom.home.ne.jp>

中国棋院とはどんなところですか?
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Re: 中国棋院 ( No.1 )
日時: 2006/09/16 09:37
名前: 囲碁データベース  <igoigo@jcom.home.ne.jp>

中国棋院は1962年に創設された。中国囲碁の核心的役割を担っている。住所は住所は北京市天壇東路80号、電話は6711-4680。中国棋院長は中国囲棋協会主席が担う。第1代主席は李夢華(1962年-1988年)、第2代主席は陳祖徳九段(1988年-2006年)、第3代主席は王汝南八段(2006年-)。
北京市内からタクシーで20分位のところにある中国棋院は北京都心のはずれた少し閑寂な所に位置していた。建物の規模は韓国棋院より少し大きいが、棋院内部に入ると韓国棋院よりすこし狭い。用途は中国棋院も韓国棋院と似ていた。韓国棋院2階の大会場のような大きな大会場が中国棋院にもあり、棋士たちが勉強したり休んだりする棋士室、棋院の行政を引き受けている事務室、その外サイバーオロと提携しているシナドットコム、タイゼムの中国支社のヒョツソン・タイゼムなど中国インターネット囲碁企業体が棋院内部に事務室を置いて業務をしている。


面白いのは囲碁以外の事業体が棋院建物をある程度占領していること。関係者に聞くと中国は囲碁以外にチェス、将棋、そのほか各ボードゲームをみんな同じ頭脳スポーツとして括られていて、その中で囲碁が最高の頭脳スポーツと認めている。中国棋院は全部をいっしょに運営している。囲碁で使用している以外の事務室は賃貸で貸しているので棋院内部を結構占めていたのだ。

中国で囲碁の影響力を確認することができる端的な方法は、中国で最上級公務員に属する高位級官僚と話すことである。王汝南院長に聞いてみた。

中国のプロ棋士は何人いるのだろうか。韓国は約200人名くらいなので中国は300〜400人くらいかと予想したが、予想ははずれた。中国のプロ棋士は全体で約600人。5年以上前から毎年20名ずつ人数が増えているという。面白いことに地方棋院が推薦すれば中国棋院でプロと認定してくれるシステムがあること。ほとんどのプロ棋士は大会に参加して賞金で生活することより囲碁を教えて稼いでいる。プロ棋士を副業にして本業を別に持つ場合も多いという。今世界大会で良い成績を出している古力九段、常昊九段、陳耀Y五段は幼い時から国家少年隊に選ばれて中国政府の管理下に集中的に囲碁を学んだケース。

中国の囲碁人口はどれぐらいなろうか。韓国(人口4500万人)がだいたい囲碁人口1000万人なので中国は約1億人?関係者の話では中国の囲碁人口はわからないそうだ。あまりにも国土が広く人口世界一(人口13億人)の中国なので囲碁人口を算術的に抽出することは不可能に近いという説明であった。


彭筌七段と古力九段が棋士室で練習碁を指している。

扇子と碁盤にサインしている。碁盤にサインした跡がある。韓国は碁盤裏面にサインするが中国は前面にサインするという。

中国棋院で使用されている碁石。韓国の碁石とは違い碁石が平たいのが特徴である

囲碁用品を販売している商店。商店内部は撮影禁止とのこと。

中国囲碁界の状況


1978年に新体育杯が誕生してから中国碁界の歴史が始まる。1984年に開始された日中スーパー碁は中国・中央電視台(CCTV)で長時間放映された。これを契機に爆発的な囲碁ブームが起こり、1985年には囲碁雑誌「囲棋天地」が創刊された。「囲棋天地」は現在20万部発行されており、囲碁人口は1000万人と推定される。1982年に段位制が採用された。初年度の九段は陳祖徳呉淞笙聶衛平の3人。中国の棋士は国家公務員。国内棋戦の賞金や対局料はすべて個人の収入になる。国際棋戦は獲得額の35%が個人の収入になる。家は国が面倒を見るので家賃はタダ。陳祖徳九段は4DKのマンション、聶衛平九段は3DK、馬暁春九段は2DK。棋士の収入は給料、賞金、対局料。中国の物価は昼食が7元(84円)。
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