この質問は回答終了となっています。記事の閲覧のみとなります。
トップページ > 記事閲覧
大手合制度を知りたい
日時: 2002/11/14 14:15
名前: 囲碁データベース   <igo@fin.ne.jp>

大手合制度を知りたい
Page: [1]

Re: 大手合制度を知りたい ( No.1 )
日時: 2002/12/01 17:15
名前: 囲碁データベース  <igo@fin.ne.jp>

2003年1月20日、日本棋院は2003年度から大手合(おおてあい)を廃止すると発表し、安易九段製造システムの大手合は廃止された。

プロ棋士の昇段は、推挙の場合を除き、「大手合(おおてあい)」(正式名称は「日本棋院定式手合」)の成績によって決定する。大手合は1924年(大正13年)、の日本棋院創設とともに創設された。

日本棋院が創立されるまでは、棋士の昇段は個人対個人の対戦成績の総体により囲碁四家の家元が大方の同意を得て推挙して決めていた。大正13年、家元や囲碁結社が大合同して日本棋院が創設されたとき、古来からの方法を踏襲しつつ多くの棋士が参加して公平に昇段を決定する定式手合制度が考え出された。当時はプロ棋士の公式戦は大手合しかなかったので大変存在意義のある棋戦だったが、昭和30年代に新聞棋戦が多数生れ、現在すでに存在意義を失っている。それどころか七大棋戦に優勝したこともない棋士を九段に昇段させる悪制度と囲碁ファンから批判されている。

大手合の仕組みは日本棋院と関西棋院で多少異なる。以下は日本棋院の場合である。
大手合は毎年4月に始まり、10月まで続けられる。年間対局数は初段〜三段が12局、四段が10局、五段〜八段が8局と決められている。九段は参加しない。昇段は勝率や勝数ではなく、規定対局数以上で勝敗点数の平均点が規定の昇段点数に達したかどうかで決定する。勝敗点数は手合割と段差で決まり、昇段点数は段位と対局数で決められている。勝敗点数は勝ち始めた時点から最新結果までを通算して計算する。年度を越えても通算できる。昇段は本人の申告制で、昇段点数に達しているのに気付かず昇段を逃したと言う話も実際あった。

対戦の組み合せは年度始に事務局がコンピュータを使って公平に決める。対戦相手は二段差までと決められている。対局はコミなし、手合割は、同段の場合は互先(ニギリで黒番、白番を決める)、一段差の場合は先相先(3局セットで、下手が黒番、白番、黒番と打つ)、二段差の場合は定先(3局セットで、下手が黒番、黒番、黒番と打つ)となる。上位者が年度途中で昇段すると三段差となる場合があるが、この場合は先二先とするが常に下手が先番と決められている。

勝敗点数表
段差手合割
手番ジゴ
同段互先
先番754515
同段互先
白番1057545
一段差先相先下手先番805020
一段差先相先下手白番1108050
一段差先相先上手先番704010
一段差先相先上手白番1007040
二段差下手906030
二段差上手906030
三段差先二先下手1007040
三段差先二先上手805020
昇段点数表
平均点75点平均点70点平均点67.5点
初段8局以上12局以上16局以上
二段10局以上14局以上18局以上
三段12局以上16局以上20局以上
四段14局以上18局以上22局以上
五段16局以上20局以上24局以上
六段18局以上22局以上26局以上
七段20局以上24局以上28局以上
八段22局以上26局以上30局以上
削除

Page: [1]