高原周二
たかはら しゅうじ
Takahara Shuji
1964年7月21日生れ

長崎県出身
関西棋院所属。橋本昌二門下。1979年1月入段。1992年8月九段。
棋風:
揮毫:

関西棋院の情報 写真(38歳)
【2011年3月4日 長崎新聞】
長崎市在住のプロ囲碁棋士、高原周二九段(46)が2010年の公式戦で勝率部門の第1位に輝いた。昨年は自己最高の12連勝を記録するなど、まさに絶好調。プロ入り31年目にして「最高の年」となった。高原九段は関西棋院所属。日本棋院、関西棋院の2010年戦績によると、高原九段は23勝5敗で、勝率8割2分1厘は全棋士中トップ。前年の8勝6敗から大躍進した。2〜8月にかけて記録した12連勝も連勝部門の5位に入った。「長い間、勝ったり負けたりしてきた。勝敗に一喜一憂していられない」と快挙にも自然体だ。昨年の対局では、張栩(ちょうう)棋聖をあと一歩まで追い詰めながら敗れた碁聖戦本戦1回戦が印象に残っているという。不況のあおりを受け棋界も厳しい状況になりつつある。昨年あたりから「いつまで打ち続けられるのか」と危機感を抱くようになった。手厚い棋風に変わりはなく、「これまで以上に一局一局を大切にし、悔いを残さないようにしよう」という心境の変化が好成績につながったようだ。長崎市古河(ふるこ)町生まれ。市立浪平小を卒業後、市立梅香崎中在学中に故郷を離れ、14歳でプロ入りした。20年ほど前に帰郷し、現在は長崎市銅座町の囲碁サロン「ソレイユ」で指導。対局のたびに大阪や東京などへ向かう。地方在住のプロ囲碁棋士は珍しいが「家族も長崎にいるし、それが自分に合っている。ハンディは感じない」と話す。昨年の関西棋院第一位決定戦は準決勝で惜敗。「ことしは待望のタイトル獲得を」と周囲の期待も高まるが、「とにかく一局一局を一生懸命に打つだけ」と雑念を振り払い、目前の手合いに集中する。
▼2010年勝率ベスト5
(1)高原周二九段 .821(23勝5敗)
(2)山城宏九段  .800(28勝7敗)
(3)山田拓自七段 .760(19勝6敗)
(4)村川大介七段 .750(48勝16敗)
(4)三谷哲也六段 .750(30勝10敗)

【「NHK囲碁講座」2003年11月号(高見亮子)】
長崎在住の高原周二九段は、地元NBC放送の長崎出身の「プロ」を紹介するCMに野球選手やレーサーと並んで出演して話題を呼んだという。今年のNHK杯1回戦で工藤紀夫九段を破ったニュースも地元のテレビで伝えられた。2回戦の解説者は同じ九州出身の大竹英雄名誉碁聖。「若い頃、先生にいじめられて傷ついたんですよ。何とか立ち直ったんですけど」と高原九段が思い出話を披露すると「そんなことあかったかな」と大竹英雄名誉碁聖が大笑いして、対局前の控室は大いに沸いていた。