出口万里子
でぐち まりこ
Deguchi Mariko
1991年1月20日生れ

東京都出身
関西棋院所属 2010年8月1日入段。
棋風:
渾名:

関西棋院の情報
【2010年6月21日 神戸新聞(塩田武士)】
「写真撮影も話すのも苦手なんです」とはにかむ19歳。6月8日、関西棋院の研修棋士に合格し、8月1日付での入段が決まった。関西棋院としては榊原史子六段以来、21年ぶりの10台女流棋士の誕生となる。プロと戦う全3局のうち1局でも勝てば合格だが、7日の第1局は敗戦。「よくなったと思った瞬間、プロを意識して頭が真っ白になってしまった」。プロ入りを決めた小野田拓弥初段との対局(定先)は「最後まで碁に集中した」。
父は囲碁の名門塾「緑星囲碁学園」尾山台教室の代表。5歳のときから手ほどきを受け、中学2年で日本棋院の院生となった。韓国で修業するため16歳で退会し、道場の寮に約3年間住み込んだ。昨年度あった日本棋院女流棋士特別採用試験では藤沢里菜初段らと共に首位になったが、規定順位の差で涙をのんだ。「家で泣いたけど、1日で立ち直った」。同じく研修棋士制度でプロとなった。洪清泉初段の道場で研究を重ねた。「目標は勝ち越し。夢はタイトル」。ハニカミ姫の活躍に期待したい。

【2010年6月10日 朝日新聞夕刊】
今年の全日本女流アマ囲碁選手権大会で準優勝者した出口万里子さん(19)=東京都世田谷区=が6月8日、関西棋院の「試験碁」でプロに勝ち(定先のハンディ戦)、8月1日付でのプロ入りを決めたという。出口万里子さんは洪道場出身。洪道場からは洪清泉さんに続いて2人目の入段者となる。試験碁による入段者はこれで6人目(清成真央、國沢大斗、洪清泉、黎亭、尹春浩、出口万里子)。
関西棋院の試験碁は2009年に初めて導入された入段制度で、プロ棋士を相手に3番打って2勝を記録した瞬間入段する。 受験料は20万円。関西棋院の当初計画では、2年間試験的に運営して状況を見てまた2年間運営するかどうか決める予定だったが、来年廃止される可能性もある。試験碁が運営される間に10人を選ぶという話もあったがこれも確実でない。この制度利用して韓国棋院で入段できなかった洪清泉さん、尹春浩さんが関西棋院で入段を果たしているが、入段の夢をあきらめきれない韓国の研究生出身者らは試験碁を通した入段に関心を持っているという。