河成奉
ハ ソンボン
Ha Sonbong
ハ ソンボン
19??年?月?日生れ

韓国出身
アマ6段。元韓国棋院院生。
棋風:
渾名:
第18期阿含桐山杯全日本早碁オープン戦の本戦(16人)に出場、第1回戦で溝上知親八段を破った。
写真(29歳)
【2012年7月31日 朝日新聞(鈴村綾子)】
河さんは韓国・釜山出身。12歳から17歳まで韓国で研究生(プロ候補生)として過ごした。家が豊かでなく道場に通えなかったため、学校が終わると1人で碁の勉強をした。週末の手合には1時間以上自転車をこいで通った。韓国内の数多くのアマ棋戦で優勝。08年にはアマ世界一になった実力の持ち主だが、プロにはあと一歩届かなかった。30歳前に新しい経験をしようと09年夏に来日。都内の道場で囲碁指導員として子どもたちを教え、休日もこつこつと腕を磨く。「素朴」。そんな言葉が似合う努力家だ。日本に来てから視野が広がった実感はあるのに、一昨年も今年も、三番勝負で勝てない。緊張や興奮で寝付けない上に、第2局が朝8時半に始まるのが、仕事がら夜型生活の身にはつらい。「甘い手を打った後、すぐ気づいて動揺してしまった」とも話した。「早打ちで急所を外さない」と評される河さんだが、この三番勝負では持ち味を発揮しきれなかった感がある。上村九段は「全国大会でも頭一つ抜け出た強さを見せていたが、好調ではないように見えた。碁が変わる時期なのかもしれない」と見る。河さんは「準備が足りなかったが、それも実力のうち。洪さんは強かった。来年も挑戦できるよう頑張りたい」と話した。今年、かつて自分が教えた一回り以上下の世代と共に韓国でプロ試験を受けた。夢は今も、プロになることだ。