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囲碁 井山裕太名人、大関稔アマ名人に「見たことがない手」で快勝
【2022年3月27日(日) 朝日新聞デジタル(大出公二)】
 第15回プロアマ囲碁名人戦(朝日新聞社主催、日本棋院後援)が27日、東京・築地の朝日新聞東京本社で打たれ、井山裕太名人(32)が大関稔アマ名人(27)に263手までで白番6目半勝ちした。一昨年に当時の芝野虎丸名人(22)に勝った大関さんのプロの名人相手の2連勝はならなかった。下手のアマに有利な先番6目半逆コミのハンディを背負う井山名人は、序盤からいきなり大関さんの黒石に強襲をかけた。「見たことがない手」を打たれた大関さんは、ぐらつきながらも収拾策を見つけて乗り切ろうとしたが、その途中で「敗着に等しい初歩的なミス」を犯し、はっきり形勢を損じた。その後必死に食い下がったが追いつけず、最後は盤面13目、逆コミを差し引き6目半負けが確認された。トップアマの大関さんは、学生時代からアマ棋戦で優勝を重ね、その特典として井山名人と今回を含め7度対戦。結果は3勝4敗で、勝局はいずれも今回よりハンディの大きい二子局だった。二子局よりもハンディが小さいアマ先番逆コミの手合で対局するプロアマ戦は、通算でプロの10勝4敗(第5回は東日本大震災の影響で中止)となった。
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