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十段戦防衛で七冠堅持・井山裕太さん 国際棋戦優勝へ「少しずつ前に」
【2018年4月13日 産経新聞「きょうの人」(中島高幸)】

 昨年10月に名人を奪取し、囲碁界初となる2度目の七大タイトル同時制覇を成し遂げてから半年。2月には囲碁界初の国民栄誉賞を受賞した。今回十段戦を防衛し、前回の七冠保持期間197日の記録を上回ることが確実になった。「一昨年、名人を失って七冠が崩れたときは余計な重圧をかけていた。その経験が生き、今回は気持ちに余裕が持てています」 昨年9月の名人戦第2局から、タイトル戦では17連勝。他の国内棋戦も加えると22連勝で、国内では敵なしの状態だ。

平成元年、大阪府東大阪市に生まれた。同じ関西出身の村川大介八段(27)について、「子供の頃から勉強してきた仲で意識し続けている。研究熱心でパワーアップしている」と一目置く。その村川八段との対戦は、今回で12連勝となった。次の目標は、やはり国際棋戦での優勝。LG杯朝鮮日報棋王戦では準決勝で世界最強とされる中国の柯潔(か・けつ)九段を破ったが、2月の決勝は1勝2敗で惜敗。3月のワールド碁チャンピオンシップでも決勝で韓国を代表する強豪に完敗した。「真のトップたちとの差をどれだけ縮められるかが課題。難しさは感じているが、経験値など、少しずつ前に進めているという感覚を信じている」と手応えも語る。

 3月、村川八段や一力遼(いちりき・りょう)八段(20)ら東西の若手俊英に声を掛け、国際棋戦に向けて特訓する研究会を立ち上げた。「互いに高め合って結果を残したい」。ライバルでもある日本の若手を巻き込み、世界での地位を築こうとしている。
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