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美しすぎる囲碁棋士、黒嘉嘉七段が囲碁ファンをソワソワさせた夜
【2018年4月5日 産経新聞(文化部 伊藤洋一)】


「ワールド碁女流最強戦」で準優勝の黒嘉嘉七段は、台湾でタレント活動もする容姿で、表彰式に集まった日本の囲碁ファンを沸かせた(伊藤洋一撮影)

 藤井聡太六段(15)の登場で将棋界が盛り上がる中、囲碁界でも一人の棋士に注目が集まっている。「SENKO CUP ワールド碁女流最強戦」で準優勝した台湾代表、黒嘉嘉(こく・かか)七段(23)だ。「1000年に1人の美女棋士」「囲棋女神」などと呼ばれ、囲碁好きの中高年男性の心をわしづかみにしている。

男性陣殺到
 「ワールド碁女流最強戦」は日本が主催した初めての囲碁女流国際棋戦で、3月14日から16日まで東京都千代田区の日本棋院で行われた。日本、中国、韓国、台湾の賞金ランク上位棋士と欧州代表のアマチュア計8人がトーナメント方式で対局し、中国代表の於之瑩(お・しえい)六段(20)が初代女王に輝いた。3月16日夜には、東京都内のホテルで井山裕太七冠(28)ら男性棋士による「ワールド碁チャンピオンシップ」の前夜祭と合わせて表彰式が行われた。前夜祭から表彰式にステージが変わると、それまで飲食していたネクタイ姿の男性らが、一斉にステージに詰め寄ってカメラやスマートフォンのシャッターを押した。焦点の先にいたのが「女流最強戦」準優勝の黒七段だ。色白の肌にパッチリとした目。「囲棋女神」とも呼ばれるビジュアル系棋士の笑顔に、囲碁を知る人はもちろん、囲碁を知らずにパーティーに参加したスポンサー関係の男性陣も浮足立った。

漫画「ヒカルの碁」がきっかけ
 「決勝まで進めるとは予想外。準優勝できてうれしいです」と話し、賞金300万円のボードを掲げた黒七段。1回戦で牛栄子(にゅう・えいこ)二段(18)、準決勝で藤沢里菜女流名人(19)と日本が誇る若手実力者を撃破した。「藤沢さんは強いので、きょう勝てたのは運がよかったからです」など殊勝に話していた。オーストラリア人の父と台湾人の母の間に生まれた。日本の漫画「ヒカルの碁」がきっかけで、6歳ごろに囲碁を覚えたという黒七段は、ぐんぐんと力をつけ2010年に台湾棋院に入段した。オセアニア代表として出場した同年の世界女子選手権では、青木喜久代八段(49)らを破り、16歳で準優勝に輝いている。この年の広州アジア大会で採用された囲碁の女子団体戦でも、日本で活躍する謝依旻(しぇい・いみん)女流本因坊(28)らと組んだ台湾チームで、銅メダルを獲得している。台湾で開催される「女子囲棋最強戦」では昨年まで3連覇を果たした。2016年のペア碁ワールドカップなどで、たびたび来日しているが、今回の「女流最強戦」は規模が大きな公式戦だったため、より注目度が高まった。

勝負服
 台湾では2016年に大手芸能事務所と契約し、タレントとしても活動している。寝具ブランドやバイクメーカーの宣伝に携わった。趣味はピアノや中国琵琶を奏でること、読書、水泳という。台湾ではノースリーブや両肩を出した“勝負服”で対局することもあるという。日本国内の対局では服装が派手すぎたり、逆にルーズすぎたりした場合、立会人とよばれるお目付け役から注意されることもある。今回の決勝には、体に密着した黒いミニのワンピース姿で臨んだ。「ミニスカートがダメという規定はないが、なんだかソワソワするね」と、立会人の経験があるベテラン棋士。「日本のみなさんに応援してもらって、うれしかった」と笑顔を振りまいた黒七段。来日の度に、人気はさらに高まりそうだ。
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