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試してみたい!流行の三々入り
【「週刊碁」2018年2月5日号「木部夏生の盤上キャンバス」第14回より 2018年2月12日発売】

今回のテーマは台湾の棋士との一戦。お相手の兪俐均さんは美人すぎて、終始緊張しました。台湾の棋士は皆フランクで距離感が近い。控室では大勢で笑い合い、楽しく交流することができました。私は全敗という結果に終わりましたが、日本チームは勝ち越しました。


黒1の三々入りがAIの影響で大流行中。変化も多彩でお互いに難しい。私(木部夏生)も失敗しました。
(2018台湾精鋭 VS 日本精鋭交流戦 木部夏生 VS △兪俐均 黒番中押勝ち)


@定型その1:白7までは定型。ここで黒8と左下カカリの白△への攻めを見ながら、厚みを消してしまおうというのが黒の主張です。

A定型その2:白3のノビから白5と打ち、白15までで白が先手を取って左下方面に先着して、これで一局と思っていたのですが…。

B打ち込みに窮する:白1は厚みと呼応して良い幅だと思ったのですが、白2と急所に打たれ、黒に堂々と打ち込まれて見ると、白には厳しい攻めがありません。白失敗でした。

C定型その3:A図の白11で、本図・白1と一子の取るのも良くあるパターンですが、A図と違い、下辺よりも右辺に比重を置いた形です。

D右上隅の黒をコリ形に導く:右辺の白が大きいので黒1は当然。その瞬間、白2とツケ、右上を黒の凝り形にさせるのは良い呼吸。実戦よりは優ります。

E定型その4:局後、周俊勲先生から指摘されたのが本図。右下は黒実利、下辺は白厚みのワカレです。

F厚みを消せる:部分的には右下の形は互角。ここで先手の白は白1とカタがピッタリ。労することなく、右辺の黒の厚みを消すことができます。

G厚みが怖くない場面で:ここまで見てきたように、一口に三々入りといっても変化は多岐にわたります。どのような場面で三々に入る野かはとても難しいのですが、本局のように、右も左も黒の切っ先が伸びて入り局面では、白の厚みを簡単に制限できますから三々入りが有力です。少なくとも一気に敗勢になることはないはずです。
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