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岐阜の高1・加藤千笑さん、県内初の女性プロ棋士に
【2018年3月3日 毎日新聞地方版・岐阜県(高橋龍介)】


早川三根夫教育長に請われ、「女流タイトル獲得!」と色紙に記した加藤千笑さん=岐阜市役所で
2018年度の女流棋士特別採用試験本戦を全勝(11勝)で突破し、日本棋院関西総本部採用となる県内初の女性プロ棋士が4月に誕生する。岐阜市尼ケ崎町の高校1年生、加藤千笑(ちえ)さん(16)。3月2日に市役所を訪問し、プロ棋士内定を報告。喜びを語った。

加藤さんは生来の骨の病気で車椅子が手放せない生活を続けている。小学校の時から父と一緒に公民館の囲碁教室に通い始めた。「年上の人に勝つのが楽しくて」と、めきめき上達した。13年の文部科学大臣杯少年少女大会小学生の部(全国大会)で優勝してプロに憧れるようになった。市立梅林中学校に入学後は中部総本部(名古屋市)院生として羽根直樹九段門下で腕を磨いた。昨春、中学校を卒業し囲碁に専念するため通信制のNHK学園高校に進学。4回目の挑戦となった今年1〜2月の試験でプロ棋士に内定した。試験の対局は午前10時から昼食をはさみ夕方まで続くため体力が影響するというが「集中力には自信がありました」という。今後は女流で一番の「女流タイトル」を目指す。「負けると悔しくて泣くこともあるけれど、翌日からはすぐに練習する。私は囲碁があったからハンディを感じることはなかった。得意分野を探し、それを伸ばしていけばいいのだと思います」と障害のある人にもエールを送った。

市役所で加藤さんを迎えた早川三根夫教育長は「快挙だ。これからも名前のとおり、1000のほほ笑みで周囲を明るくしてほしい」と祝福した。加藤さんが通学していた当時の梅林中校長だった森山健さんは「ポーカーフェースな子で、内に秘めた情熱を表すことはまれな、芯の強い生徒。学校の階段に備えられた昇降機を使う時、言葉はなくても感謝の思いが伝わってくる優しい生徒だった」と話す。
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