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出切り対策は万全か?
【「週刊碁」2017年11月13日号「木部夏生の盤上キャンバス」より 2017年11月6日発売】


怖いのでトビじゃダメ?…黒1の押しから黒5のケイマまで、よくある形です。でも、気になりませんか?続いて白Aから出切られたらどうなるのだろう? Bとトビのほうが安全じゃないのかな?と。今回はこれを説明しましょう。
(第42期名人戦7番勝負第5局・高尾紳路VS井山裕太(黒)より


@出切りにはどうする?…白1からの出切りは最強手段ですが、白自身も薄い形。aの切りは恐れず、黒4,6と黒は突破を目指します。


A恐れる必要なし…白1には黒2以下白2子を取っていて問題なし。左辺の黒2子は切り離されましたが、白も黒▲と急所を切られています。


B見えない壁がある…左上の白は、黒から近辺に打たれると相手をせざるを得ない形。つまり、黒は目に見える以上に強いのです。


C壁の効用…白1,3と打てば1子を取ることができます。でも、黒2に石が来たことにより白はつらい生きを強いられます。


D封鎖されたくない…黒3とバックする手には、白4が好手。黒5以下白3子は取れますが、白10まで封鎖して左辺の模様が雄大です。


Eケイマの狙い…出切りは成立しないので、実戦は白2以下を選択。白が中央を重視すれば、黒7と左辺の白に迫るのが狙いです。


F絶好のマガリ…前図は中央を急ぎましたが、白6と左上を安定させてくる図も気になりますよね。そのときは、黒7のマガリが気持ちいい。白に圧力をかけて、打てそうです。


Gトビの不満点…黒1のトビでも似たようなものに見えますが、似て非なるもの。前図同様白4と左上を安定させた時に差が出ます。2つの図を比較したとき、マゲとケイマ、どちらの黒がより丈夫で、どちらの黒がより上辺の白に対して厳しそうでしょうか。具体的な読みはいりません。何となく前図の方がよさそう…というフィーリングを身に着けてください。
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