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台湾の囲碁AI・CGIってどんなソフト
【「週刊碁」2017年9月4日号 2017年8月28日発売】

囲碁界に衝撃を与えたアルファ碁が撤退し、最強囲碁AIの座をめぐる競争は激しくなるばかり。「これまでは中国の絶芸が一歩リードしており、それを日本のZenが追っていた。今回、それに中華台北のCGIが加わって、3強時代がやってきましたね」と王銘宛九段。8月16日に世界各国から12ソフトが出場し、スイス方式の5回戦による予選ラウンドでは、CGIが5戦無敗で1位。2位はCGIに敗れ4勝1敗の絶芸、Zenは3勝2敗だった。

CGIは台湾交通大学・呉毅成教授の研究室が開発したAIだ。3月に行われた囲碁AIの世界大会「第10回UEC杯」では7位だったから、半年足らずでグンと棋力を改善してきた。「呉先生によると並列ネットワークの採用やMCTSの判断などの小さい改良を積み重ね、それが良い結果につながったそうです」と王銘宛九段。

8月17日に行われたCGI(台湾)、Leela(ベルギー)、天壌囲碁(中国)、Rayn(日本)、DeepZenGo(日本)、DolBaram(韓国)、絶芸(中国)、AQ(日本)の8つの囲碁AIソフトによる第1回世界電脳オープン戦決勝戦ではDeepZenGoがCGIを258手まで白番中押し勝ちで破って優勝した。
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