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女性ばかりが対局に臨んだ囲碁の第5回勝負美人杯
【2017年7月24日 産経新聞「マンスリー囲碁」(伊藤洋一)】


出場者が全員女性という囲碁大会「第5回勝負美人杯」が7月9日、東京の日本棋院で行われた。アマチュアのトップレベルから級位者まで444人が参加。初回に比べ規模が倍増する人気ぶりで、“囲碁ガール”たちが熱戦を繰り広げた。大会は、チャンピオン戦のほか有段者3クラス、級位レベル4クラスに分かれて対戦。会場を埋め尽くした女性たちが懸命に碁盤に向き合う姿に、審判長を務めた片岡聡九段は「これだけ華やかで、レベルが高い大会は、なかなかない」と感嘆した。

創設時から携わる実行委員の川村麻紗子さんは「第1回の参加者が200人。素人が試行錯誤してきた大会が、ここまで大きくなるなんて」と感激の面持ち。3000円の参加費を上回るお得感を持ってもらおうと、午後にはティータイムを設定し碁石をモチーフにしたクッキーを提供。化粧品やホテル宿泊券が当たる抽選会も実施したが、その協賛社探しにも奔走した。大会名は「真剣に囲碁をする女性は美しい」という考えに基づいたもので、20歳以上の女性が参加できる。6〜10級の成田さおりさん(44)は北海道から4年連続出場。「地元では級位者の大会がない。以前に対局した方と会えるのも楽しみ」と言う。新潟から仲間と遠征し、11〜15級の部に出場した鈴木千暁さん(23)は地元で2カ所の碁会所に通うほど熱が入る。「勉強すればするほど、わからないところが出てくるのが囲碁の魅力」と楽しそうに話していた。
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