トップページ > 記事閲覧
囲碁の井山裕太六冠が藤井四段を激励「さらなる活躍を期待しています」
【2017年7月2日 産経新聞】

将棋の藤井聡太四段(14)の連勝記録は29連勝で終わってしまった。12歳でプロ入りし、囲碁界歴代2位の連勝記録(24連勝)をもつ井山裕太六冠(28)の話
「連勝記録は止まってしまいましたが、デビューから負けなしの29連勝は素晴らしいのひと言に尽きます。囲碁や将棋に限らず、勝負ごとに負けはつきもの。藤井さん本人も前回の対局後、『連勝はいつか止まる』と言っておられましたが、負けたあと、いかに気持ちを切り替えて、平常心で盤に向かえるかが大事になってきます。勝たなくては−という意識が消え、むしろのびのびと指せるようになるかもしれません。実は雑誌の対談企画で、(タイ記録の)28連勝を達成される前にお会いしました。テレビ画面を通して見るのと同じく落ち着いた受け答えで、『今は実力をたくわえる時期』ということを話されていた。目の前の対局ももちろん大事だが、もっと先、もっと大きなところを目指していると感じました。その点は“勝負師”らしいかもしれません。私も中学1年で入段して勝ち星を重ねることができましたが、(中学時代の)3年間は自分の碁のスタイルを探す暗中模索の時期でした。4年目の夏、タイトルを複数持っておられた第一人者の張栩名人(当時)に公式戦で勝利して、この世界でやっていけるんじゃないかと手応えのようなものをつかんだ記憶があります。実戦での対局が、最も実力がつく場だと思います。藤井さんは気づいておられないかもしれませんが、今は一局一局指すたびに強くなっていることでしょう。冷静に対局している姿を見ると、壁にぶつかってもそれを糧に成長していけるのではと想像いたします。さらなる活躍を期待しています」
コメント終了
Page: [1]

題名
会員名
会員ID :
会員パスワード
コメント

   クッキー保存