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仲邑菫二段「結果を意識せず自分の力を信じて」史上最年少タイトル獲得へ 17日扇興杯決勝
【2022年7月16日(土) 日刊スポーツ(赤塚辰浩)】
 囲碁の仲邑菫二段(13)と牛(にゅう)栄子四段(23)が初タイトル獲得を目指す、第7回扇興杯女流最強戦決勝前夜祭が16日、滋賀県東近江市「クレフィール湖東」で行われた。15日の準決勝から一夜明けた。仲邑は、「ベスト4で喜んでいました。準決勝で藤沢先生(藤沢里菜女流本因坊・名人=23)に勝てると思ってなくて、まだ信じられないです」と笑った。扇興杯は、オール勝ち抜き戦で毎年優勝者を決める一発勝負。牛に勝てば、囲碁界初の中学生V、13歳4カ月と史上最年少でのタイトル獲得となる。同時に藤沢が2014年(平26)の女流立葵杯を15歳9カ月で制した記録を更新する。「結果を意識せず自分の力を信じて精いっぱい頑張りたいです」と決意を語った。同じ準決勝で上野愛咲美立葵杯(20)を下した牛は、4年前のこの棋戦で準優勝(優勝は万波奈穂三段=当時)。「決勝は久しぶりですし、この機会を大切にしてベストを尽くしたい」と話した。過去の対戦成績は仲邑の3勝2敗。初めて地方での公式戦として昨年6月、福島県会津若松市を訪れた女流立葵杯挑戦者決定トーナメント準決勝では牛に敗れた。今年の女流名人戦挑戦者決定リーグ戦は仲邑が制し、初の挑戦権獲得に大きな1勝を挙げている。今回はどちらが初の栄冠を手にするか。注目の対局は、17日午前9時から同市「迎賓館あけくれ」で始まる。


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