トップページ > 過去ログ > 記事閲覧
連勝か反撃か 碁聖戦、16日金沢で第2局 井山碁聖「激戦勝ち抜く」 一力棋聖「対局に全力で」
【2022年7月16日(土) 北國新聞社
囲碁の井山裕太碁聖(33)に一力遼棋聖(25)が挑む、第47期碁聖戦5番勝負第2局(北國新聞社、新聞囲碁連盟、日本棋院、関西棋院主催)を前に15日、会場となる北國新聞会館で下見が行われた。第1局は井山碁聖が先勝し、防衛に一歩前進。連勝を狙う井山碁聖は「激戦を最後まで戦い抜きたい」と意気込み、一力棋聖は「目の前の対局に全力で臨みたい」とタイトル奪還へ反転攻勢を誓った。昨年と同じ顔合わせで、これまで幾度となくしのぎを削ってきた両雄の対戦となる。大阪市で行われた開幕局は、目まぐるしく局面が変化する攻防の末に井山碁聖が制した。井山碁聖は名人、本因坊、王座のタイトルも保持する。金沢は何度も対局に訪れ、慣れ親しんだ場所という井山碁聖は「一力棋聖とは数多く戦ってきたが、今最も大変な相手。いい形で対局に臨み、できるベストを尽くしたい」と力を込めた。一力棋聖は一昨年、昨年と金沢で行われた碁聖戦の対局は勝利を収めている。「井山碁聖は技術だけでなく、精神、体力面も高いレベルにある。第1局は読み合いで遅れをとった。そこを反省し、精いっぱい自分らしさを出したい」と雪辱を期した。対局は16日午前9時開始で、立会人は山下敬吾九段。持ち時間は各4時間で、同日中に勝敗が決まる見込み。

  ●結城九段が大盤解説

 大盤解説会は16日午後2時から北國新聞20階ホールで開かれ、結城聡九段が解説し、佃優子アマ六段が聞き手を務める。対局はインターネットでライブ中継される。観戦には「北國新聞囲碁サロン」の無料専用ソフトが必要となる。詳細は北國新聞社ホームページまで。

Page: [1]