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井山裕太五冠、4人抜きで止まる 囲碁の農心杯敗退
【2022年2月21日(月) 産経新聞
日本・中国・韓国による囲碁の勝ち抜き団体戦「第23回農心辛ラーメン杯」の第3ラウンドが21日、インターネット対局で行われた。第2ラウンドで4人に勝ち抜いた井山裕太五冠(32)は、中国の半c廷(ミ・イクテイ)九段(26)に敗れた。日本勢は残る一力遼九段、余正麒八段で計2勝すれば、第7回大会以来の優勝になる。各国5人ずつが出場する農心杯は、勝者が続けて対局するシステム。日本勢は今回、昨年10月の第1ラウンドで先陣を切った芝野虎丸九段が敗れたのち、許家元十段が1勝をあげた。日本3人、中国と韓国が4人ずつ残った状態で11月に始まった第2ラウンドで、井山は中国と韓国の強豪4人を撃破した。第17回の一力九段、第7回の依田紀基九段、第5回の小林光一名誉棋聖が3人抜きしているが、4人に勝利した日本棋士は初めてだった。15回連続最下位の日本だが、この時点で2位以上が確定している。井山は対局後、「中盤あたりの打ち方で、はっきりまずくなった。(4連勝したが)もう少し勝ちたかった」と悔しがった。井山は2015年の農心杯で半c廷に勝利しているが、17年に日本で開催されたワールド碁チャンピオンシップでは敗れている。半c廷九段は22日に、韓国最後のとりで、申眞婿(しん・じんそ)九段と対局。その勝者が23日に日本勢と戦う。

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