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新人王表彰式 囲碁・外柳是聞三段「応援の言葉で変化し…」
【2021年12月4日(土) スポーツ報知
 囲碁・将棋の新人王表彰式が4日、東京都港区の明治記念館で行われ、囲碁の第46期新人王・外柳是聞(そとやなぎ・せぶん)三段(26)と将棋の第52期新人王・伊藤匠四段(19)が出席した。9〜10月の囲碁決勝三番勝負で上野愛咲美(あさみ)女流棋聖(20)を2勝1敗で下した外柳三段は「棋士になってから思うように結果が出ず、自分への期待値が低くなってしまい、新人王優勝はどこか遠い現実感のない目標になってしまいました。今期、決勝まで勝ち上がった時も『優勝できるかも』という前向きな気持ちより『注目される中でひどい碁を打ってしまうのではないか』という後ろ向きな感情が強く、不安な状態で決勝が近づきましたが、多くの方から応援の言葉を頂いて心境が変化し、優勝したい、優勝しなければならないという気持ちが生まれました」と挨拶。今後への抱負を「同年代、年下の棋士が活躍していますけど、私も少しずつ成長していけたらいいなと思います」と語った。

 同じく10月の将棋決勝三番勝負で古賀悠聖四段(20)に2連勝して優勝した伊藤四段は「うれしいと同時にホッとしているのが正直なところです。昨年10月にプロ入りして以来、思うように勝てず、もどかしい思いをしてきました。新人王戦は若手棋士の登竜門とも言われる棋戦なので、ぜひ自分もと思っておりました。少し自信を持つことができました」と挨拶。さらに「決勝三番勝負第1局の3日前、家の鍵を忘れてしまい、台風の中、家族が帰るまで外で待つ羽目になり、おかげで風邪をひいてしまいました…。こんな状態では厳しいと思いました。体調管理の大切さを痛感致しました」と珍しくユーモアも交え、笑顔を見せていた。


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