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井山、中国甲級リーグ白星デビュー 本因坊戦敗局の翌日
【2021年6月21日(日) 朝日新聞デジタル(大出公二)】
 囲碁の井山裕太三冠(名人、棋聖、本因坊)は、12日の世界最高峰の団体戦「中国甲級リーグ」で中国の強豪、謝科九段に黒番中押し勝ちした。前日の本因坊戦七番勝負第4局で芝野虎丸挑戦者に敗れ、カド番に追い込まれた直後の対局だったが、心身の消耗を乗りこえて甲級リーグのデビュー戦を白星で飾った。当初、日本棋院は井山の過密日程を考慮して甲級リーグの対局を見合わせる方針だったが、井山本人の強い意向で対局が組まれた。井山は本因坊戦の会場となったホテルに敗局後もとどまり、謝とのネット対局に臨んだ。2日間にわたる七番勝負の対局は、局後に体重が数キロ減るほど消耗する。その直後の甲級リーグ参戦について、井山は「2日制の翌日の対局は初めての経験で、自分自身どこまで戦えるかいろいろな面で不安はありましたが、自分の気持ちとしては参加しないという選択肢はなかった」とコメントした。


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